7月24日、皇太子殿下が岡山県を訪問され、旭川荘をご視察になりました。

　殿下は、江草安彦名誉理事長をはじめ多くの利用者や家族、役職員、地域の方々のお出迎えににこやかに応えられながらご到着。末光茂理事長の先導により、約1時間半にわたり、旭川荘資料館、旭川児童院、旭川敬老園を視察されました。

　はじめに立ち寄られた資料館では、岡山県の医療福祉の先人たちの活躍と旭川荘の創立の理念、サービス展開の現状と今後の方針、国際交流の実績などの説明に対し、医療福祉という概念について質問され、また、かつて「ひらた旭川荘」を視察されたことを懐かしまれるなど、深い関心を示されました。

　児童院では、アートギャラリーの作品をご覧になり、秋岡毅特別アドバイザー、清水やそし名誉館長の説明に熱心に聞き入られ、「色使いがすばらしいですね」などのご感想を述べられました。その後、重症心身障害児･者が入院生活を送るすみれ病棟で井上英雄院長の説明をお聞きになりながら、患者さんたちに優しいまなざしを向け、声をかけられました。

　敬老園地域交流ホールでは、旭川荘ミュージックアカデミーの演奏をご覧になりました。この日のために練習を重ねた子どもたちの生き生きとした演奏に大きな拍手を送られ、演奏後には子どもたちや敬老園の入居者に優しく声をかけられました。

　殿下は、各視察先でさまざまな質問をされ、職員や利用者にも声をかけていただくなど、医療福祉に対する深いご理解と、温厚で親しみやすいお人柄がうかがわれました。また、今回のご視察は、入院患者やミュージックアカデミーの子どもたちなど、利用者にとっても大きな励みとなりました。