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重症心身障害児者の防災に関する研修会を開催

2016/08/15

 重症心身障害児者と家族の防災等に関する研修会が8月5日、療育・医療センターで開催され、障害児者や家族、旭川荘関係者など約100人が参加しました。

 研修会は、旭川荘と岡山県重症心身障害児(者)を守る会が共催。日本重症心身障害学会の副会長の田中総一郎先生を講師として招き、二部構成で行われました。

 第一部のテーマは「重症心身障害児者と家族の防災」。東日本大震災発生時に宮城県の拓桃医療療育センターに勤務していた田中先生は、障害者の死亡率が健常者の2倍にのぼり特に身体障害者の犠牲者が多かったこと、人工呼吸器の電源や医薬品の確保が大変だったことなどに触れ、家庭用の発電機や手動式の吸引ポンプなど、備えておくと役立つ物品を紹介しました。また、福祉避難所がほとんど利用されなかったというアンケート調査結果をもとに、普段から地域の中で顔の見える関係づくりを行い、避難体制を整えておくことの重要性を説明しました。

 第二部は「生まれてきてよかったと思える支援体制づくり」。田中先生は、小中学校で「いのちの授業」を行っている経験も踏まえ、障害のある子どもであっても、両親や子ども自身が自己肯定感を持てるような医療体制・社会体制が必要であると指摘。通院や在宅療養に伴う苦労を軽減できるように、医療機関と地域が一体となって支援体制を作ることが大切であるとしました。

 研修会を企画した児童院通園センターの羽原史恭副所長は「少しでも在宅障害児者の支えになりたいと思い、田中先生をお呼びしました。今後私たちも必要な支援体制を整備したい」と話しています。


※写真:講演する田中先生