「第5回グラチア音楽賞」の授賞式・受賞記念コンサートが12月5日、旭川荘厚生専門学院であり、フルート奏者・竹山愛さん、チェロ奏者・遠藤真理さんの受賞者2人が、旭川荘の利用者や職員、学生ら約300人を前に演奏を行いました。
同音楽賞は「グラチア・アート・プロジェクト」(★注)の活動の一つで、若い世代の演奏家の中で、人間の生き方や哲学に強い関心を持っている逸材を発掘する目的で創設。毎年12月に受賞者によるコンサートを開催しています。
授賞式では末光茂理事長から竹山さん、遠藤さんに賞状が授与され、同プロジェクトを提唱した瀧井敬子さん(元東京藝術大学特任教授)から副賞が贈呈されました。
続いて行われたコンサートでは竹山さん、遠藤さんがそれぞれフルート、チェロの超絶技巧を織り交ぜたソロ演奏で聴衆を魅了。ピアニストの佐野隆哉さん(第3回グラチア音楽賞受賞)が“クロイツァーゆかりのピアノ”で伴奏しました。最後は3人がそろい「愛の挨拶」「アヴェ・マリア」をアンサンブルで披露。会場から大きな拍手が送られました。
★注:グラチア・アート・プロジェクト
旭川荘の利用者、職員らがアートを媒体として「笑顔を共有する場」をつくることを目的とした企画。旭川荘が所有する“クロイツァーゆかりのピアノ”を発見した瀧井敬子さんが故・江草安彦先生と話し合いを重ね、平成25年に創設。ピアノの修復やコンサートなどを行い、27年3月の旭川荘60周年記念オペラも協賛した。