INTERVIEW先輩の声

重度障害者の“力”に魅了され就職

旭川児童院 児童指導員

村上 麻由さん

PROFILE
2015(平成27)年に入職し、旭川児童院に勤務。
社会福祉士、介護福祉士。
高知県立大学社会福祉学部卒。
PROFILE
2015(平成27)年に入職し、旭川児童院に勤務。
社会福祉士、介護福祉士。
高知県立大学社会福祉学部卒。

 旭川荘に就職して5年。病棟は変わりましたが、ずっと児童院で重症心身障害児者の方の生活支援をしています。大学の実習で初めて重症心身障害児者の施設に行き、利用者さんの生命力や周りの人を幸せにする力の大きさに驚きました。もっと関わりたいと思って旭川荘に就職したので、希望が叶って嬉しいです。

 最初は、利用者さんの意図していることがわからず、自分だけ拒否されるなど大変なこともたくさんありました。でも「とにかく関わるしかない!」と思い毎日笑顔で利用者さんと向き合っているうちに、徐々に小さな変化に気づくことができるようになりました。それまで拒否されていた方から握手をしてくれた時は本当に嬉しかったです。思いをくみとれたとか、「おはよう」と言ってもらえたとか。そんな些細なことで幸せを感じられて、利用者さんになんとも言えない温かい感情を持てるのは、この仕事の魅力です。私自身も就職当時より前向きになれたと思います。

 旭川荘には多くの施設があり、いろいろな職種の人がいます。高齢者施設や身体障害者施設から異動してきた人と一緒に働くことがありますし、看護師さんやPTさんなどもいます。そうした人たちから他の施設の取り組みや利用者さんへの対応、専門知識の話を聞くことで視野が広がるといった経験が積めるのは、旭川荘ならではだと思います。あと、同期の存在も大きいです。同期が各施設で頑張っている話を聞くと、自分も頑張ろうと思えます。

(2019年12月に取材)

笑顔で働く村上さん。休みの日は友達と会ったり、旅行に行ったり、大好きな甘いものを食べて元気になり、気持ち新たに利用者さんに関わっているという