INTERVIEW先輩の声

1日1日を大切に向き合う

旭川療育園 児童指導員

廣重 翔太さん

PROFILE
2021(令和3)年に入職。旭川児童院を経て、2025年4月から旭川療育園で児童指導員として勤務。
社会福祉士、介護福祉士。
高知県立大学社会福祉学部卒。
PROFILE
2021(令和3)年に入職。旭川児童院を経て、2025年4月から旭川療育園で児童指導員として勤務。
社会福祉士、介護福祉士。
高知県立大学社会福祉学部卒。

 介護福祉士実習での経験を通じて重症心身障害児者への支援に魅力を感じました。将来を見据えて福祉を幅広く学びたい思いもあり、生まれ育った岡山の地で多岐にわたってサービスを展開している旭川荘に入職を決めました。
 勤務地は希望がかない、旭川児童院※1に配属。入職3年目の時、自分と年齢の近かった担当利用者Aさんがお亡くなりになる出来事がありました。半年程前から命は長くないと知り、「落ち込んでいる時間はない。今自分たちにできることは何か…」。Aさんらしい最期が迎えられるよう、ご家族を含めたチームで話し合いを重ねつつ、懸命にサポートしました。辛い経験でしたが、「本当によくしてもらってありがとう」というご家族の言葉が今でも忘れられません。この経験を機に、日常を当たり前に過ごすのではなく、後悔のないよう「利用者さんとの1日1日を大切に向き合う」と心に刻んでいます。
 現在は旭川療育園で心身に障害のある児童のサポートをしています。自分の関わりがその子の将来に影響する重要な時期を任されていますが、命の尊さをAさんから教わったからこそ、子どもたちの成長がとても嬉しくて、そこにやりがいを感じています。
 福祉の仕事の魅力は、困っている方の生の声を聞いて、一番近いところで支援ができること。感謝の言葉や相手の反応を直接感じられるのはこの仕事ならではだと思います。今はまだまだ学ぶことばかりですが、1日1日の経験を着実に積み上げていき、将来的には相談業務にもチャレンジしたいと思っています。利用者さん本人だけでなく、ご家族や本人を取り巻く環境にも幅広く対応できる支援者になっていきたいです。

※1 療養介護事業所・医療型障害児入所施設

仕事も休日も全力投球の廣重さん。社会人の軟式野球チームにも所属し、休日はしっかりリフレッシュしているという