
INTERVIEW先輩の声

成長する子どもの姿に喜び
津島児童学院 保育士藤井 綾華さん
- PROFILE
- 2019(平成31)年に入職し、津島児童学院に勤務。
保育士。ほかに幼稚園教諭一種、特別支援学校教諭一種も取得。
くらしき作陽大学こども教育学部卒。
- PROFILE
- 2019(平成31)年に入職し、津島児童学院に勤務。
保育士。ほかに幼稚園教諭一種、特別支援学校教諭一種も取得。
くらしき作陽大学こども教育学部卒。

保育士を目指して短大に進学した後、同じ系列の大学に編入して特別支援について学びました。実習で訪れた「わかば寮」※1で、支援する人の声の掛け方によって、利用者さんが俄然やる気になり、いきいきとした表情になるのが強く印象に残りました。卒業のタイミングで、障害児も受け入れる「ひらたえがお保育園」が開園することもあって、旭川荘への入職を決めました。
配属されたのは児童心理治療施設の「津島児童学院」。家庭環境などで困難を抱え、さまざまな事情で入所した小学生から高校生の子どもたちが生活しています。中には気持ちをうまく表現できず暴力や自傷行為をする子、大人へ不信感を持つ子もいます。子ども同士のけんかでは暴力に目がいきがちでしたが、注意するだけでは解決しません。子どもの背景を知り、なぜそうした行動が出るのか大人の側で考え、共有していくことが大切なのだと、職場の先輩にも相談しながら少しずつ学びました。
子どもとの関わりでは、行動や背景も含めてその子自身をまるごと受け入れてしっかり話を聞くこと、そしてできるだけ前向きになれるような声掛けをするよう心掛けています。入所期間が2、3年の子どもが多く、短い関わりの中で思い悩むこともありますが、日々の積み重ねで子どものできることが増え、振り返って成長が見られる時はとても嬉しく、やりがいを感じます。
入職して7年目ですが、ここ数年でも子どもが抱える問題はますます見えづらくなっているように思います。支援する私たちもそれに対応できるよう自らをアップデートしなければなりません。研修などの機会を通じて知識を蓄えて新しい視点を持ち、子どもにより良い関わりをしていきたいと思います。
※1 主に知的障害のある人を対象にした障害者支援施設

職場で明るく働く藤井さん。1人の子どもに保育士のほか心理士や看護師など多職種のチームで連携して担当する。気軽に相談しやすく、安心して働ける職場だという