INTERVIEW先輩の声

経験を職場の力に今、私にできること

旭川敬老園 介護員

田中 愛美さん

PROFILE
2015(平成27)年に入職。旭川敬老園で介護員として勤務。2017年からユニットリーダーを務める。
社会福祉士、介護福祉士。
岡山県立大学保健福祉学部卒。
PROFILE
2015(平成27)年に入職。旭川敬老園で介護員として勤務。2017年からユニットリーダーを務める。
社会福祉士、介護福祉士。
岡山県立大学保健福祉学部卒。

 人と話をすることが好きで、お年寄りが身近にいる環境で育ったこともあり、「自分の強みを活かしたい」と福祉の道を志しました。入職時から旭川敬老園※1に勤めて10年。現在は2児の子育てをしながら、ユニットリーダーとして高齢者の生活に寄り添っています。
 入職して最初の3年間はご入居者との関わりはもちろん、研修会への参加や腰痛防止のための介護機器の研究など、学びの機会を多くいただき、スキルアップを目指しました。
 4年目に長女を出産。育児休業を経て、子どもが1歳になる時に育児短時間勤務制度を利用して職場復帰しました。それまでやっていた業務を6時間でこなさなければならないのが想像以上にハードで、納得のいく仕事ができず悩む時期もありました。経験を重ねる中で優先順位をつけて動けるようになったこと、子育てをしている先輩職員の様子を見聞きし「もっと周囲を頼っていいんだ」という考えに気づけたことで心が楽になりました。現在も次女の育児で時短勤務ですが、「これやっておくからいいよ」などと声をかけてくれる職員も多く、周囲の協力によって継続して働くことができています。
 今、特に意識しているのが、同じユニットの職員が働きやすいと感じられる職場づくり。会議の発言だけでなく、普段の何気ない会話から出てくる思いも尊重できるように心掛けています。実際に余暇支援や業務の効率化など、介護現場で働く職員の意見がきっかけで始まった取り組みも多くあります。働きやすく、新しいことに取り組みやすい職場であり続けられるように、今度は私が職員の力になっていきたいです。

※1 特別養護老人ホーム

「日頃から大事にしていることは笑顔とコミュニケーション」と話す田中さん。ご入居者、ご家族、同僚にはもちろん、他部署や他機関と関わる時は橋渡し役となり、自分がいないときも円滑に業務が進むように努めている