リハビリテーション科

主に高橋義仁(発達外来リハ:堀内伊作)が担当させていただきます。
(月)〜(金)の外来は原則予約による診療を行っています。


  • 障害児リハビリテーション外来
    南予地域および高知県西南地域のリハビリ拠点として、理学療法・作業療法・言語療法 を組み合わせて、幅広く障害児の早期治療に取り組んでいますが、各種補装具(下肢装具、車椅子、座位保持装置等)の処方やギプス治療の他に、脳性麻痺などの四肢痙縮に対する ボトックス治療も行っています。
  • 維持期リハビリテーション外来
    急性期を過ぎた脳血管疾患後遺症に伴う障害を持った方々に対しても、機能維持を目的とした医療的リハビリテーションを行っていますが、上肢や下肢の痙縮による疼痛や日常生活上の不自由を軽減する目的でのボトックス治療も開始しました。
  • 小児運動器外来
    四肢の動きや形の心配(股関節開排制限、O脚、X脚、扁平足、斜頸、側わんなど)のある小児期の問題に対するご相談にお答えしています。
理学療法

対象となる利用者

[ 外来 ]
  小児 - 発達障害
  成人 - 運動療法(運動機能の改善・維持)
            物理療法

[ 入所・入院 ]
  重症児病棟、一般病棟

[ その他 ]
  重症児通園(B型、巡回型)での支援
  地域療育支援センターからの依頼
  訪問リハビリテーション


対象者は乳児の子どもさんから成人・高齢者の方までと幅広いです。疾患は脳性麻痺、脳卒中、パーキンソン病といった中枢神経疾患の方が多く、精神・運動発達の遅れ、染色体異常、進行性の神経筋疾患、その他発達障害、整形疾患の方もおられます。
私たち理学療法士は、様々な疾患などで運動障害、運動発達の遅れがある利用者様に対し、運動機能の改善・維持、運動発達の促進を通して日常生活の援助を行っています。具体的には、すわる・立つ・歩くといった基本的動作の練習、全身状態のケア(変形や拘縮の予防・改善のために関節を動かすなど)を主に行います。
また、育児支援や補装具・車いす・坐位保持装置などの福祉機器活用の援助も行っています。障害の程度や種類・ニードは一人ひとり異なるため、個性を尊重し、利用者様とご家族に合った支援を行っていきたいと思っています。
そして、日常生活での利用者様の自立、ご家族の自信をもった育児・介護に少しでも繋がればと考えています。

作業療法

対象となる利用者

[ 外来 ]
  成人、小児

[ 入所・入院 ]
  重心病棟、一般病棟

[ その他 ]
  通園センター
  地域療育支援センター
  訪問リハビリテーション(発達障害)


発達時期に障害を受けたお子様に対して、遊びを中心とした活動を利用して、個々のお子様の現在の発達段階で習得しておかなければいけない課題(運動機能、日常生活技能、学習基礎能力、心理社会的発達など)の指導・援助を行います。また、障害があってもお子様が能動的に社会で生活できるよう、将来にわたる生活を考慮した治療を行います。
その他に、必要に応じて関係する機関(保育園、小学校など)と連携を取り、地域における発達支援をしています。また、入所されている方に対しては、病棟スタッフと協力し、生活の充実を図るため、個々の能力に合わせて必要な援助を行います。日常生活では、食事時の椅子、テーブル、スプーンなどの環境を設定したり、遊びをとおして物の理解や判断する能力の向上や興味の拡大をはかり、楽しみを提供しています。
また、生理機能が不安定な方に対しては、姿勢管理なども行います。事故や病気などで身体的に障害を受けた成人の方には、身体機能(特に上肢)の回復をはかり、その方の生活に合わせて食事、トイレ、着替えなどの身の回り動作や家事などの具体的な練習をしています。

言語聴覚療法

言語聴覚療法では・・・
コミュニケーション、食べること、聞こえのこと等に問題を抱えている方々の支援をしていきます。子どもから大人、高齢者まで対象としており、以下のような問題の相談にのっています。

子どもの場合
同年齢の子と比べてことばが遅い、コミュニケーションがとりにくい、発音が気になるなど。
その子の状態に合わせて支援をしていきます。ことばを話すことが難しい子には、意思表出の手段を一緒に考えていきます。


  • 赤ちゃん言葉がぬけない、発音が不明瞭、どもる
  • 名前を呼んでも振り向かない
  • ことばが理解できていないよう
  • 友達とうまく遊べない
  • お勉強についていけない(計算や書字など)
  • 食事がとりにくい

大人の場合
脳梗塞、脳出血などにより、失語症となり、病前と比べて意思疎通が図りにくくなる場合があります。また、食べることに関しても問題を生じることがあります。そのような方々を対象としてコミュニケーションのとり方の援助や食べる練習を行います。


  • ろれつがまわりにくくなった、しゃべりにくくなった
  • 言っていることが伝わらなくなった
  • 食事中、むせることが増えてきた
  • 口から食事がこぼれたり、よだれがでたりするようになった


ご家族、保育園、幼稚園、学校、作業所、施設、職場など、あらゆる場面でコミュニケーションは欠かせません。その中で、少しでもスムーズにコミュニケーションがとれるように支援していきたいと思います。何か気になることがある方は、言語聴覚士まで相談をどうぞ。

心理療法

医師の指示の下に、主として18歳未満の子どもに対して心理的な面から支援をしていきます。業務内容は、発達障害を主として対象とし、知能・発達・性格などの検査や行動観察を行い、子どもの発達や認知特性、性格傾向などを理解し、その子にあった関わりの中で、心身の成長と発達を促していきます。
また、療育センター内の重症心身障害児(者)に対しても検査の中で発達段階を評価したり、知能・発達のレベルに応じて心理的なアプローチを行います。