平成2(1990)年9月、障害者、家族、ボランティア、一般市民、旭川荘職員など136名を乗せた中国東方航空のチャーター機が岡山空港から飛び立った。「福祉の翼」と名付けられた訪中団が中国上海市の福祉施設を視察し、福祉事情を学び、障害者相互の交歓会などを実施した。以来、平成21(2009)年まで20回にわたり、毎年上海市で障害者や医療、福祉関係者との交流を深めてきており、これまでの参加者はすでに2,200名余に達した。平成22年からは、障害をもつ方々も参加していたこれまでの福祉の翼訪中団と少し内容を変えて「旭川荘上海医療福祉視察団」の名称で医療福祉関係者が訪中している。
- 訪中団の主な日程は、
●上海市副市長をはじめとする上海市幹部と訪中団幹部との情報交換
●高齢者、児童、障害者施設の視察と交流
●上海市内及び周辺の観光
などであり、滞在中のスケジュールは毎回上海市側の綿密な計画と行き届いた配慮により円滑に進行し、参加者全員が心の熱くなる感動を覚えている。
訪中団も岡山出発から帰国までの間、障害者の介助にボランティアの皆さんの協力と、学生さんなど若い人々の活躍で、旅行を安全で快適なものにしている。