旭川荘では、障害児者の支援や高齢者の介護など法律に定められた「社会福祉事業」の実施にあたって、できる限り重度の障害児者にも対応し住み慣れた地域での生活を支えるなど、地域のニーズに応じ、地域社会に貢献できる事業を目指しています。さらに「社会福祉法人」としての社会的責務を果たすべく、以下のような自主的な社会貢献活動を積極的に行っています。
2000(平成12)年に岡山市北区祇園に開設。地域の児童への遊び場の提供はもとより、牧石小学校の放課後児童クラブなど、地域の子育て支援に活用されています。
2006(平成18)年に岡山市東区西大寺浜に開設。地域の親子や高齢者、ボランティア学生が集い楽しめる場を提供し、季節行事などを開催しているほか、保育士を配置して子育て相談などを実施しています。
旭川敬老園および旭川荘療育・医療センター(いずれも岡山市北区祇園)、川上診療所、ひだまり苑(いずれも高梁市川上町)、南愛媛療育センター(愛媛県鬼北町)が各自治体の福祉避難所として指定を受けています。災害時において、高齢者、障害者など特別な配慮が必要な地域住民の避難所として活用されます。
北宇和病院(愛媛県鬼北町)では「川上り駅伝大会」など地域のイベントで救護体制を提供しています。また、南愛媛病院(同)では毎月、鬼北町内の高齢者施設や保育園などで感染対策研修会を実施しています。
祇園地区とひらた地区において地域の小中学校と連携し、職員が各校に出向いて障害や福祉をテーマにした講演や車いす体験会、ボッチャや卓球バレーといったユニバーサルスポーツの体験会を行っています。
岡山県、県社会福祉協議会が小中学生を対象に夏休みに行う「福祉の職場見学・体験ツアー」を祇園地区などで受け入れているほか、愛育寮でも同時期に「結び織ワークショップ」を実施。子どもたちが旭川荘の施設を訪れて障害者・高齢者と活動し、福祉について学ぶ場を提供しています。
2011(平成23 )年の東日本大震災では、発災直後に福島の施設に支援物資を届けたほか、4年にわたり福島県の「心のケアセンター」や南相馬市立総合病院に専門職員を派遣しました。 また、2016(平成28)年の熊本地震、2018(平成30)年の西日本豪雨においても、福祉施設に支援物資を届け、避難所に職員を派遣。2024(令和6)年の能登半島地震でも現地のニーズ調査や避難所に職員を派遣するなど、被災者支援活動を行っています。
川上診療所(高梁市川上町)において、一人暮らし高齢者の安否確認や状態悪化時の診療所への搬送など、中山間地域の高齢者への支援を行っています。